お中元とは、相手へ日頃の感謝を示すものです。これからもどうぞよろしくお願いしますという意味を込めて贈ります。つまり、慶びを表すものでも、おめでたいものでもありません。
ですから新盆であろうと喪中であろうと、贈って良いものなのです。
しかし、贈る際のマナーには気を付ける必要があります。
今回はお中元を新盆の相手に贈るとき・喪中の相手に贈るとき・自分が喪中のときのマナーやお中元の上書きについてご紹介します。
相手が新盆のときや喪中のときも、お中元は贈っていい
お中元はお世話になっている相手へお礼として贈る挨拶なので、新盆でも喪中でも全く問題はありません。
ですが、いくつかの注意点があります。
掛け紙は熨斗のない白無地で
通常のお中元の掛け紙は、熨斗があり紅白の水引のものを使いますが、新盆や喪中の場合は熨斗も水引も印刷されていないものを使います。略式の白の短冊でも可能です。
お中元の品を購入する際は店員さんに先方が新盆であると伝えます。そうすると専用のものを用意してくれます。上書きは濃い黒で「お中元」下に自分の名前を書きます。
四十九日は避ける
四十九日が終わらないうちは親族もまだ忙しく、気持ちの整理もついていない期間になります。そんなときにお中元を贈っても、「お返しを用意しないと」という余計な心労を相手にかけてしまうことになりかねません。
四十九日が明けるのを待って、時期にあった上書きで進物を用意しましょう。
時期をずらしたお中元の上書きはどうする?
「お中元」が使えるのは、東日本で7月15日まで、西日本と北陸の一部では8月15日までです。東日本で7月16日以降~8月15日までは「暑中見舞い」になります。目上の人に対しては「暑中お伺い」の上書きにします。
8月16日以降~9月上旬までは「残暑見舞い」「残暑お伺い」にしましょう。
自分が喪中でもお中元は大丈夫
こちらが喪中の場合でも、お中元を贈ることはできます。
ですが、この場合も四十九日を過ぎてから贈ります。なぜなら、忌中の相手からものを貰うことを嫌がる人もいるからです。この場合も掛け紙は熨斗なし水引なしです。上書きも時期に合わせたもので大丈夫です。
喪中時に贈られて嬉しいもの・贈られて困るものをアンケートしてみました
粗相をおかさないようマナーに気を付けてみたはいいものの、『いざ何を贈ればいいんだろう...』となる方もいるかと思います。
150人程度の男女、年齢幅広くアンケートを取ってみましたので、お中元を贈る際の参考にしてみてください!
贈られて困るもの
まとめ
相手が喪に服している年も、こちらが喪中の場合も、付き合い上いろいろ気を付けることが多いですよね。とくにお中元はお盆の時期に贈るもので、初盆の法要などもあるので失礼があってはいけないと、とくに目上の方相手だと不安になります。
ですがお中元は日頃の感謝を込めた挨拶なので、あまり気負わずに贈って大丈夫です。百貨店で買っても、ネットで買っても、たいてい掛け紙は店側が用意してくれます。きちんと初盆であると伝えて失礼のないお中元を用意してもらいましょう。