2009年に公認会計士試験して現役で公認会計士をしております、とどちと申します。
(2008年に簿記2級と簿記1級に合格しました)
簿記2級について、私見になりますが、独学で合格できるか、勉強時間や難易度、合格率などについて語ってみたいと思います。
読者の皆さんの参考になれば幸いです。
簿記2級は独学で合格できる?
簿記2級の難易度的には独学では受かるレベルだと思います。
ただ独学で勉強するには、向き不向きがあると思います。
なので高校時代の頃を思い出してみてください。
- 高校時代のテスト勉強は一人で出来ていましたか?それとも友達とやってた?そもそもテスト勉強なんてしなかった?
- 大学受験のとき、塾や予備校には言ってた?それとも一人で勉強してた?
周囲の人の状況を思い出してみたり、私の経験則になりますが、
テスト勉強や受験勉強を、塾や予備校に行かずに、一人で勉強できていた人は独学で合格できると思います。
逆に『塾などに行かないと勉強できない~』『人と一緒にしないとダラけちゃう~』って方は、独学で受かるのは厳しいかな、と思います。
簿記2級の勉強時間はどのくらいあれば合格できる?
ストレートに合格するには、200時間~300時間の印象でしょうか。
落ちれば落ちるほど、勉強時間が当然長くなりますので、一発で受かりたい資格ではありますよね。
簿記2級の合格率はどんなもの?
直近50回分の合格率の推移を作ってみました。
合格率の波がすごいですね...15%~45%の激しい波です。苦笑
(一回だけ合格率5%のときがありましたがそれは例外ですかね...2004年の第107回だったみたいですが)
簿記2級は絶対評価の試験(周りと比べて良いかどうかは関係ない)となり、合格点の目安は70%程度になりますが、
ときどき簿記1級レベルの問題が出たりすることがあり、そういう回に運悪くぶち当たると悲惨な合格率になります...
あんまり合格率が悪いと、反動で超簡単な問題が出ることもあり、その場合、合格率が跳ね上がります。笑
グラフを見ても、合格率の悪い回の次は合格率が高かったりしますよね?
まぁ確実な話ではないので、気にせず勉強するのが精神衛生上良いのは間違いないです。
簿記2級の難易度を総合的に判断してみた
300時間勉強して合格率30%程度ということを考えると、中の上って感じでしょうか。
週に10時間勉強するとして、30週、つまり7か月程度かかる計算になります。
キリよく半年と考えたとしても、毎週10時間の勉強を半年続けるのは、なかなかハードかもしれません。
特に独学だと『半年も独学できるか?』という向き不向きが大きく反映されると思います。
まとめ
- 勉強時間は300時間程度必要と考えた方がよい。毎週10時間勉強するとしても半年程度かかる計算
- 絶対評価の試験で合格点の目安は70%程度
- 合格率は15~45%の間でかなり推移がある
- ときどき簿記1級レベルの問題が出題されることがあり、そうなると合格率が激低となる
簿記2級は、半年程度は勉強しないといけない試験となりますので中々長丁場です。
独学でやってやれないことはないですが、独学で合格できるかどうかのポイントは、過去の自分を振り返ることがヒントになります。
特に、高校時代のテスト勉強期間や大学受験の様子を思い出してみればいいですね。
昔を思い出してみて『あんまり一人では勉強できなかったな...』という感じであれば、独学はオススメできないです。
落ちれば落ちるほど、何度も勉強時間が取られますし、試験代金もタダではありません。
(簿記2級の受験料は4,720円かかります。)
なので、『長丁場だし独学は厳しそうだな~』と感じた人は、簿記試験の資格学校を利用してみるのもいいかもしれません。
私は公認会計士として、上場企業などの大企業の会計監査をやったり、事業会社に就職して経理業務に携わったりしましたが、簿記2級はとてもコスパの良い資格だと思っています。
資格学校を使ってでも簿記2級を取る価値は十分にあると思いますので、資格学校に興味があれば、以下の記事も読んでみてください。