お世話になった方・大切な友人の結婚式に招待されたら、よろこんで出席して祝福したいものです。ですが、仕事などでどうしても出席できないこともあるでしょう。
私自身、ついこの前に友人の結婚式があったのですが、職業柄土日に休みが取れないことや繁忙月だったため、本当に残念でしたが泣く泣く欠席することになってしまいました。大学の4年間一緒に学び、遊んだ友人で、出席できなくてもおめでとうの気持ちを伝えたいと思いました。
おめでとうの気持ちを伝える方法は手紙やメールなど様々な方法がありますが、大人のマナーとしてご祝儀を贈ろうと考えました。金額は? 時期は? 送り方は? わからないことが多くてとても困りました。
そこで今回は、私のように結婚式に出席できないけれどおめでとうの気持ちを伝えたいという方に、一つの方法として、ご祝儀のマナーをご紹介します。
欠席することは伝えたけれど、いつご祝儀を渡せばいいの?
いざご祝儀を贈ろうとした時にいつ贈ればいいか迷いますよね。
忙しい時に贈って思いが伝わらなかったり、間違った時期に贈ってマナーがなっていないと思われたりするとせっかくのお祝いの気持ちが伝わらないかもしれません。
事前に欠席することが決まっている場合と急に欠席となった場合でタイミングが異なるので注意しましょう。
事前に欠席するのが決まっている場合
式の1週間ほど前までに、直接相手の自宅へ持参する方法と現金書留で郵送する方法があります。
急に欠席となった場合
結婚式直前に、欠席となってしまった場合は、式の前に間に合わせるのではなく、後日相手の自宅に持参するか現金書留で郵送するかになります。
私の場合は、欠席することが早めにわかっていましたが、北海道と鳥取というかなりの距離があったため、郵送でご祝儀を渡しました。持参できれば直接お祝いの言葉を伝えられますが、持参できない方は、遠方でも招待してくれたことへの感謝と縁を大切に、心を込めてご祝儀を送ると気持ちが伝わることでしょう。
ご祝儀ってどのくらい渡せばいいの?
ご祝儀の相場はどのようになっているのでしょう。
一般的な相場は3万円と言われています。
奇数・偶数にこだわる文化もありますが、5000円から5万円、中には10万円と様々なようです。
また、1万円を贈る方も多いようです。
欠席の場合お祝いの品はご祝儀の1/2~1/3と言われていること・1万円札1枚という
縁起の良さのためであると考えられています。
いくらのご祝儀を贈るとしても、贈る相手との関係性や相手の負担などを思いやって金額を決めると気持ちよく受け取ってくれることでしょう。
どうやって送ればいいの?
贈る金額を決めたら後は送るだけですね。
現金をご祝儀袋に入れ、そのご祝儀袋を現金書留の封筒に入れて送ることになります。
ご祝儀袋にもマナーがあります。正しい包み方でお祝いの気持ちを伝えましょう。
ご祝儀袋の包み方・のしの書き方
現金を贈る場合は、紅白の結び切りの水引がついたのし袋に入れます。
表書きは、毛筆で「御結婚御祝」「ご結婚祝い」「寿」などを書きます。
この時、四文字ならないように注意しましょう。四は「死」を連想させるからです。
「紅白」はめでたいイメージがありますよね。学校の入学式の横断幕などを思い出しますよね。
「結び切り」はどうでしょう。私は初めて聞いた時、「結ぶの?切るの?どっちだろう」と混乱しました。
実際の意味は、「一度切りで繰り返さない」というもので「結んだきり離れない」と覚えました。他にも結びの種類がありますので、日本人のマナーとして知っておくと良いかもしれませんね。
手紙を添えて気持ちを伝えよう。
ご祝儀と合わせて、手紙を添えると丁寧ですし、気持ちを伝えることができます。
お世話になった方であれば、たくさんの思いがあることと思います。
手紙やメッセージカードなどどのようなメッセージでも、たくさんの「おめでとう!」を
込めて書くと良いでしょう。
友人や上司など相手との関係性に合わせて、表現や内容を変えることでより思いが伝わることでしょう。
現金と贈り物どちらにしよう?現金を贈るメリット
現金と贈り物どちらを贈るか、正直悩みました。
自由に使ってもらえる現金が良いのか、形に残る思い出が良いのか。
悩んだ末に現金を贈ることにしました。
調べてわかった現金を贈るメリットをいくつか紹介します。
使い道を選ぶことができる。
現金であれば、使い道を自由に決められます。
新しい生活にはお金が必要になるものです。
贈ったお金で生活を充実させてもらえれば嬉しいですよね。
贈り物選びの手間が省ける。
贈り物となれば、相手の趣味や好みの物をあげたいですよね。
趣味や好みのものだと既に持っているかもしれないし、
他の人の贈り物とかぶってしまうかもしれません。
私の場合、新婦は友人でしたが、新郎の方とは面識がなかったので、
2人に向けた贈り物って何が良いのだろうと考えてさらに悩んでしまいました。
その点、現金だと趣味や好みから選ぶ手間が省けますし、失敗も防げますね。
結婚式に出席できない時のご祝儀のマナーのまとめ
- 可能であれば、直接渡す。遠方など行けない場合は現金書留で郵送する。
※事前に欠席が決まっている場合は式の1週間ほど前までに、急な欠席であれば式の後日贈る。 - ご祝儀の相場は3万円。お相手との関係性や負担を考慮して金額を決めると良い。
- ご祝儀袋に現金を入れて、ご祝儀袋を現金書留の封筒に入れて送る。ご祝儀袋は紅白の「結び切り」の水引で、「御結婚お祝」などの表書きを。手紙を添えるとより思いが伝わる。
- 現金は使い道を指定しない。趣味や好みを選ぶ手間が省ける。
以上の点を押さえれば、ご祝儀マナーはばっちりです!
「大切な人の結婚式に忙しくてどうしても行けない。でもお祝いしたい!」という思いを
ご祝儀に込めて、正しいマナーで伝えましょう。