雨が続くと、空がずっと暗かったり、ジメジメして気持ちよくなかったりして気分まで落ち込んでくることがありますよね。普段はあまり気にしないこともネガティブに考えてしまって、気持ちが負のスパイラルに陥ってしまいます。梅雨の時期であれば、暗い気持ちが続きとても辛くなってしまいます。
落ち込んだ気持ちが慢性的になることは気分変調症と呼ばれ、これにじめじめとした梅雨が関わってきます。なんとなく天気が悪いと落ち込むのではなく、理由があります。今回は今まで梅雨の時期や雨の時に気分が落ち込んでしまうと感じていた方に、理由や対処法を紹介したいと思います。じめじめと暗い梅雨の時期を気分すっきりで過ごしましょう。
気分変調症ってどんな病気?
気分変調症とは、軽い気分の落ち込みが長く続くことを言います。気分の落ち込みが学校や仕事などの様々な場面や日々の人間関係に影響を与えるので、うつ病と同じくらい、それ以上の辛さがあると言われています。
症状には、落ち込みがあることに続いて、食欲がでない、眠れない、集中力が続かない、自信を持てない、絶望感があるなどが挙げられます。軽い落ち込みですので、あまり気にしなかったり、性格的なものと判断したりして、自分自身でもなかなか気づかない病気なので注意が必要です。
気分変調症と梅雨
気分変調症と梅雨には関係性があります。梅雨や雨の時に気分が晴れないという経験は多くの方がしていることと思います。改めてどうして梅雨や雨だと落ち込んでしまうのか考えてみましょう。
梅雨で落ち込んでしまう原因は湿度?
梅雨の時期はじめじめとしていて湿気が多いですよね。日本人が快適に感じる湿度は、夏では50~60%と言われていますが、梅雨の時は80%にもなります。じめじめとした空気やベタつく肌などから不快感が生まれて、ネガティブな気持ちになってしまうと考えられます。
梅雨を好むダニ・カビ
梅雨の時期は、じめじめとした湿気だけでなく、じっとりと汗ばむ温度もすっきりしませんよね。ダニやカビにとっては好きな環境です。ダニやカビなどのハウスダストが多くいる空間は落ち込みなどを引き起こしやすいイオンが出ているそうです。ほこりのたまりやすい場所やこまめに手入れするのが面倒なベッドなどの掃除などでダニ・カビの暮らしやすい環境を作らないようにしましょう。
梅雨の時期の落ち込む気持ちにサヨナラ
不快な湿度や温度が落ち込むきっかけになる可能性があるとわかりました。ですが、原因はわかっても不快なものは不快で変わらないと思うかもしれません。梅雨は不快、だから気分も落ち込むと結びつけてしまうことも気分変調につながります。対処法を知って、気分を晴れやかに過ごしましょう。
「気分一致効果」を知ろう
「気分一致効果」とは、気分が良いときはポジティブに、悪い時はネガティブにといったように気分と思考が一致するという認知の傾向です。梅雨に対して不快だと思うと、気分も落ち込んでいってしまうのです。何かを考えてしまうと暗い方向に考えてしまうので、梅雨の時はあまり考えすぎないことが大切です。ネガティブに考えるのを未然に防ぎましょう。
音楽療法で気分転換
音楽は気分を明るくしてくれたり、しっとりと気分に寄り添ってくれたりする素敵なものですよね。それならば、気分が落ち込まないようにあえて明るい曲を聞けばいいと思いませんか。実はそれは逆効果になってしまいます。暗い曲を暗い気持ちで聞くと良いということではなく、スローテンポやバラードなど優しい音楽が気持ちに寄り添ってくれて気分が良くなってくるでしょう。
生活環境を整える
梅雨の時の湿度や温度は暑い、じめじめするなどだけでなく、ほこりがたまったり、空気が濁ってしまったりして生活環境が乱れ、気分の落ち込みにつながってしまいます。掃除をこまめにすることや空気を入れ替えること、除湿機を使うことなどによって少しでも過ごしやすい空間にすることが気持ちをすっきりさせてくれます。
まとめ
1.気分変調症は、軽い落ち込みが続く病気です。学校や仕事などにも影響を及ぼしますが、性格的なものとして気づきにくい病気でもあります。
2.梅雨はじめじめとした湿気やハウスダストの好む温度などで気分を落ち込ませてしまいます。
3.梅雨の時は、あまり考えすぎないこと、優しい音楽で気分に寄り添ってもらうこと、生活環境を清潔に保つことで気分を維持しましょう。
梅雨や雨の時に落ち込むのは何となくではなく、理由がありましたね。人にとって、不快になってしまう条件が揃っていますが、部屋の掃除や気持ちの持ち方などで暗い気分に落ち込んでしまうことを防ぐことができます。気分変調症とも関わりの深い梅雨の時期を深く考え込まずすっきりとした気分で乗り切りましょう。