今週末にバーベキューパーティーを予定しているのですか?赤々と燃える火で料理できると思っただけでも、バーベキューソースの香りがしてきそうですね。あれやこれやと楽しみながら準備されていることでしょう。
そんな中で、バーベキューの経験がなくて、炭や火起こし道具は何を使えばいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか?優れたハイテク家電を使う私達にとって、炭がどういうものなのか知らない人がいても、全く不思議ではありません。
そこで、今回は炭と火起こし道具の購入方法や選び方をご紹介しましょう。
炭の種類とその特徴
人数や料理法などに合わせて、用途に適した炭を選びましょう。2~3人に対して3㎏前後の炭を用意しましょう。炭がなくなってしまっては、バーベキューを継続することができなくなりますので、余裕をみて購入しておくことがポイントです。
バーベキューを数回する予定があれば、まとめて購入することで料金もお得になります。また、炭の違いを知るために、あえて1回ごとに種類を変えてみてもいいかもしれません。
オンラインやホームセンターでいろんなメーカーのいろんな炭が出ています。その炭の料金や特質を生かして、2種類くらいを混ぜて使ってみてもいいでしょう。
黒炭・木炭
最も一般的に家庭用で使われる炭。ナラ、カシ、クヌギなどの木から作った木炭になり、火が付きやすく初心者でも使いやすいのが特徴。長い時間に渡っての燃焼は期待できませんが、料金的にも安価なものが多い。
メーカーにもよりますが、安いものだと3kgで500円以下で購入できます。ただよう煙や炎の強さなどをしっかり味わいたい方は、黒炭や木炭の方が原始的な雰囲気がアップします。
成形炭
成形木炭、着火成形炭ともいって、着火剤を必要としないものもあり使いやすい。成形炭にもいろいろ種類があり、性能に応じて値段も高くなる。オガクズや木炭や繊維などの素材を粘着させて特殊加工したもの。
木炭のように炭が割れて粉がとんだりする心配がなく、長時間使えることもメリットです。煙が少なく、匂いもほとんどしません。長時間に渡って、安定した火力を使いたい方におススメです。
オガ炭
オガクズを原料にした炭。4角形、6角形や8角形で真ん中が空洞になっている。火起こしには若干、時間がかかりますが、成形炭の中では比較的安価で飲食店でもよく使われている。10kgで1500円前後くらい。
ヤシガラ炭
ヤシの実の殻が原料なので、若干の匂いはある。燃焼力を小型サイズに凝縮してあり、少人数向け。1kg未満でも500円くらいするので高いですが、長時間の使用が可能。卓上でこじんまりとした、ちょっとお洒落なバーベキュー向け。
ハイカロ炭
コーヒー豆の搾りかすを原料に使った炭。火起こしも簡単で、火力が強いのが魅力。でも、10kgで2000円くらいするので、木炭と併用する人も多い。
チャコール ブリケット
欧米のバーベキューで一般的に使われる木炭を原料にした成形炭。丸くて小さい砂利石くらいの大きさのもの。火力も強く、消化もしやすい。3kgで800円くらい。こちらも、木炭と併用する人は多い。
備長炭
ウバメガシを原料にした炭で、伝統的な高級炭です。炎や煙が少ないために、高級炭火料理に昔から使われている。お米のたき具合や肉の焼加減などにこだわりのある方にはおススメ。料金は安くても1kgで800円くらいする。
火おこし道具
使う炭の種類や量によって、効果的な火おこし道具の選び方も変わってきます。
新聞紙を使う
よほど大量に炭を使わない限りは、火おこしは新聞紙で十分だと思います。新聞紙は燃えやすいく、簡単に入手できるので便利ですが、新聞紙を使っての火おこしには若干のテクニックが必要です。
①新聞紙をおしぼりのサイズくらいに緩くねじったものを10個くらい作ります。
②炭を山形に、新聞紙を混ぜながら重ねていきます。木炭を重ねる時には、空気が入るようにすることがコツ。
③数か所の新聞紙に火をつけます。
④火が弱くなる度に、新聞と炭を足しながら、火が絶えないようにしましょう。
着火の早い成形炭を使う
ハイカロ炭やチャコールブリケットは着火が早い炭です。その他の炭を使う場合でも、着火剤として少量を購入しておくことで、その都度、着火剤の代わりとして使うことができます。
火おこし道具を購入する
炭を購入する際に、オンラインやホームセンターでどんなものがあるか見てみましょう。
・とって型の火おこし道具
・鍋型の火おこし道具
これらの道具は底が網のようになっています。中に炭をいくつか入れて、直接ガスコンロの火や着火剤を使って、火おこしをしてからバーベキューグリルに移して使うことができます。安いもので1000円前後、本格的な大き目のものだと1万円くらいのものがあります。
その他の火おこし
着火剤
ハンディタイプでライターの用に使えるものや、小ぶりの木の枝、小さな石のようなもので着火できるものがあります。ほとんどのものが1000円以下で購入できます。
ライターのオイルや食用品オイル
オイルを着火剤として使うことができます。ただ、かけすぎてしまうと非常に危険ですので、取り扱いになれている人でないとおススメはできません。ほんの少量を炭にかけて火おこしをします。
火吹き棒やうちわ
薄い雑誌を丸めて火吹き棒として使ったり、うちわで仰いだりすることで、火おこしが早く進みます。つねに空気が入る状態にしておくことで火は勢いをつけて燃えることができるのです。
まとめ
炭を選んだり、火おこし道具を検討したりと、バーベキューの本番に向けて待ち遠しい思いでいっぱいだと思います。炭にもいろんな種類があるので、それぞれ費用を優先するのか、耐久性を優先するのか、安全性を優先するのかで選ぶ炭がかわってくると思います。
先に、料理をどんなものにするか決めておくことも、炭を選ぶ際のメヤスになるかと思います。それでも、何を選んだらいいのかわからない場合は、ひとまず定番である黒炭(木炭)を使てみましょう。
火おこし道具もいろんなものがあるので、使う炭に合わせて、効果の高いものを選んでみましょう。火おこし道具を選ぶ時には使う炭の種類だけでなく、使う量も判断の基準になるでしょう。
どのような方法で、火おこしをするとしても、あらかじめしっかりと消化の用意をしておくことが大切です。せっかくの楽しいバーベキューがとんでもない災害へと発展してしまわないように、十分な注意が必要です。火の恐ろしさを念頭においてはじめて、楽しくて美味しいバーベキューの実現が可能なのです。