室内犬を飼っているアナタ、室温の管理はどうしていますか?
熱中症にならないようにするのは当然だけど、とはいえエアコンをかけ過ぎてはワンちゃんも体調を崩してしまうし、冷房代も馬鹿にならない、なんて、悩んだりしていませんか?
最近、私の家でも子犬を飼い始めまして、ぴょこぴょこと短い尻尾を振る様子にきゅんとしつつ、体調管理に気を配っているところです。
この記事では、ワンちゃんが元気よく夏を過ごせるように、室内環境の注意点について説明したいと思います。
犬は夏の暑さに弱い!エアコンなしだと可哀そう
まず大前提として、犬の暑さへの耐性は犬種によって大きな開きがあります。空調のない時代の中東でも犬は人間のパートナーだったくらいなので、すべての犬が暑さに弱いわけではありません。
しかし、我々の身近な犬種においては、20度前後が適温であると言われています。
現在わたし達がよく見かける犬種はヨーロッパで品種改良されたものが多いですし、和犬であっても、今の住居は機密性が高いため、思ったより室温が上がってしまう可能性があり注意が必要です。
そのため、北海道などの一部を除いて、夏場はエアコンが必要だと考えるのが一般的です。晩春に差し掛かり、少し暑くなってきたと感じたあたりから、室温をチェックするよう心がけてください。温度の目安としては、20度にまで冷やす必要はなく、23度~28度あたりが適切です。具体的な数値は、ワンちゃんの様子を見て決めてください。
ちなみに、ブルドッグ、フレンチブル、シーズやパグといった短頭種は、特に暑さに弱いため要注意です。このため航空会社のペット同伴サービスでは、例えばANAならば5/1~10/31の間は不可といった具合に、短頭犬種の輸送に制限を設けています。
暑がっていないか、愛犬の様子を観察してみよう
暑さへの耐性は犬種などによる個体差によって大きな開きがありますので、実際にワンちゃんの様子を観察して、暑がってるかどうかを判断してやることが最も大切です。
犬は足の裏以外に汗腺がないので、あまり汗をかきません。汗をかく代わりに、口をあけてハアハアさせることで体温の調節をします。
そのような行動を取っている場合は温度を確認しておき、そうならないことを基準にしてエアコンの設定温度を調節してください。
犬がうまく体温調整するためには湿度も重要です!
犬が体温調節をするときは、呼吸器系に空気を取り込むことで気化熱を発生させるという方法をとっています。そのため、湿度もまた室温同様に気をつける必要があります。もし湿度が高ければ体温調整が上手くいかなくなり、熱中症になりやすくなるのです。
湿度はだいたい50%程度が最適だと言われています。目安として、60%以下になるように心がけましょう。
空調以外の環境も整えてあげましょう
ワンちゃん自身が体温調節をしやすいように、環境を整えてやりましょう。
特に大切なポイントをまとめます。
・水を絶やさないようにしておく。
・直射日光が入らぬよう、外出時はカーテンを閉めておく。
・寝床に日が当たらないようにする。
・クールマットを置いておく。
まとめ
・暑さへの耐性は、犬種などによる個体差が大きいため、ワンちゃんの様子を確認することが最も大切。
・一般的には、室温は23度~28度が目安。湿度は60%以下が目安。
・水を絶やさないなど、空調以外の環境にも注意する。
犬は言葉では訴えてくれませんが、様々な表情で気持ちを伝えてくれます。その様子を酌み取ることで絆が深まっていき、かけがえのないパートナーになっていくのだと、わたしは思っています。
愛犬との関係を深めて、素晴らしい時間を過ごしていただけるよう、心より願っています。