夏の挨拶であるお中元ですが、形式的に送っていて負担になっていないでしょうか。
ここでは、お中元はやめられるものなのか、やめた人は実際にいるのかという疑問についてのお話と、お中元をやめる時に角の立たないやり方をお話しします。
お中元はやめることができる
お中元とは夏の盛りにその年の前半までのお礼の意味と体を気遣う意味を込めて贈るものです。しかし、普段からお付き合いしていてお世話になっている方ばかりではありません。お中元にあまり安いものを選んでも反応が目に見えるようで結局そこそこの出費がかさみますし…正直お中元に使うお金でお盆に遊びたいですよね。
でもお中元をやめたりできるの?という疑問が出てきますが、やめた人はたくさんいます。
その理由とタイミングはさまざまで、例えば引っ越して疎遠になったとき。退職して人間関係がリセットされたとき。身内相手ですと、定年で年金生活になった義両親へはお返しの手間が負担になると考えてそのタイミングでやめた人。子どもの進学で出費が増える年にそう伝えてやめた人。
特別な理由なく、もういい加減やめようと思ってやめた人もいます。
仲人さんへは3年から5年で「お世話になりました」と伝えてその後やめても問題なく、取引相手へは取引がなくなったら贈らなくても大丈夫です。
お中元をやめる時にカドの立たない方法
いきなり今夏からお中元はナシです!というのは相手も不快に思ってしまいます。お中元は贈る時期が決まっているもののため、相手は前もって準備していた、ということになりかねません。穏便に済ませるために、まず普通にお中元を贈ることをおすすめします。
相手からお中元が届いたら、お礼の電話や手紙を送ります。この時に「来年からはどうぞお気遣いなく」と伝えましょう。「そちらに手間をかけさせるのが心苦しい」「今後は気兼ねなく付き合いたい」という意味の言葉を盛り込むと、より「お中元はやめましょう」ということが伝わります。
お歳暮もやめたい場合がありますね。お中元のときにハッキリお気遣いなくと言ったのに年末になってお歳暮が届いてしまった場合は、お返しの品として「御礼」の熨斗をつけて贈ります。そしてもう一度伝えます。
お中元をやめることで疎遠になるのが心苦しい場合は、暑中見舞いのはがきを出すときちんと節目の挨拶をしたことになりますので悪印象も持たれません。ただし貰いっぱなしはどうしてもムッとされてしまいますので、御礼、お年賀、暑中見舞い、残暑見舞いと熨斗を変えてお返しをすることをおすすめします。
まとめ
お中元を贈る相手が身内なら、誕生日や父の日・母の日、家にお邪魔した時のお土産として何か渡すことができるのでお中元のことは忘れて穏便に過ごすことができ、相手も負担が一つ減ってかえってお互い気兼ねない付き合いができるものです。
年に一度会うかどうかの相手の場合、暑中見舞いや年賀状の季節のあいさつは欠かさないことが円滑な関係を保つうえで大事になります。