運動会は小学校の行事の中でも一大イベントです。子どもが一生懸命頑張る姿を見られる機会ですので、おじいちゃんやおばあちゃんも来て一家総出で参加する方も多いでしょう。誰もが楽しみにしている行事ですので、準備も大変ですよね。場所取りやビデオカメラなどの準備もありますが、特に大変なのがお弁当作りです。
私も子どもの頃を思い出すとお昼休憩のお弁当が楽しみで走って家族の元に向かっていったことを思い出します。たくさんのおかずやおにぎりをお母さんは運動会のために作らなければなりません。ただでさえ忙しい運動会の朝に一からお弁当を作るとなると何時に起きればいいのでしょうか。そこで今回は、朝をラクにするための作り置きや仕込みを紹介します。余裕のあるお弁当作りのためにぜひ参考にしてみてください。
運動会のお弁当作りって大変
運動会のお弁当は家族全員の分という量を作るのも大変ですが、食中毒や食べものの傷みも気になりますよね。暑い日の運動会の開催も考えられるので、当日の朝に作ろうと思いますが、そうすると慌ただしい朝になってしまいます。お弁当の定番おかずは作り置きや仕込みすることで前日から準備することができます。食中毒にも配慮した運動会のお弁当時短テクを見ていきましょう。
運動会のお弁当の前日準備【作り置き】
運動会のお弁当のおかずを作り置きしておけば、詰めるだけですので大幅な時短につながります。当日に調理しなければならないおかずもあるので、できているおかずがあれば便利ですよね。作り置きできるおかずにどのようなおかずがあるか見てみましょう。
運動会のお弁当の作り置きおかず【煮物・常備菜】
煮物は、前日に作り置きすることで準備できるだけでなく、味も染み込んで美味しく仕上げることができます。濃い目の味付けにすれば、暑い日にも安心です。一家総出であれば、おじいちゃんおばあちゃんも好きなおかずですのでおすすめです。
おすすめの作り置きおかずは、筑前煮と煮豚です。筑前煮は冷めてもおいしく野菜もたっぷりとれて栄養面もばっちりです。煮豚も前日から味を染みさせることで当日によりおいしく食べることができます。ゆで卵も一緒に漬けておけばもう一品できてお得です。ボリューム満点で午後からのエネルギーも補給できるのでおすすめです。
常備菜も煮物と同じように日持ちが良く、味が染みて前日に作ってもおいしく食べることができます。おすすめの常備菜は切り干し大根の煮物、ひじきの煮物、きんぴらです。多めに作っておいてお弁当だけでなく、普段の食卓でも食べられるのでおいしくてお得です。
運動会のお弁当の作り置きおかず【前日に冷凍できるおかず】
前日に調理を済ませられれば準備がラクですよね。お肉や野菜など多くのおかずが前日に作って冷凍することができます。当日は自然解凍で食べられるので手間もありません。保冷剤代わりになって暑い日にも安心です。冷凍だと味は落ちてしまうので、当日に作りたいおかずと準備しておきたいおかずと相談して活用しましょう。また市販の冷凍食品と同じような状態には冷凍できないので、食中毒などが気になる方は濃い味のおかずや2品程度に抑えるなど工夫が必要です。
おすすめは豚肉の野菜巻や茹で野菜です。豚肉の野菜巻は肉と野菜の組み合わせでおいしく、野菜の彩りがお弁当を華やかにしてくれます。他にも鶏肉の照り焼きなども自然解凍可能ですので、メインのおかずにいかがでしょうか。茹で野菜もお弁当に彩りを与えてくれます。たくさんのおかずを作る当日は、鍋やコンロはメインのおかずに使いたいですよね。前日に茹でて冷凍しておけば、場所もとらず時短できるのでおすすめです。
運動会のお弁当の作り置き【フルーツ】
デザートとしてフルーツも欠かせないでしょう。前日に切っておいて運動会に持っていく容器に詰めて冷蔵庫で保管しておきましょう。水分が出るので、フルーツごとに容器を分けるのがおすすめです。またフルーツは凍らせておくことでフルーツアイスを作ることができます。前日から凍らせておいてクーラーボックスなどで保存しておけば、暑い日でもアイスでおいしくさっぱりできますね。おすすめはパインやマスカットです。
運動会のお弁当の前日準備【仕込み】
前日に全ておかずを作り置きできれば当日の朝はとてもラクですが、当日に調理しておいしく食べてもらいたいおかずもありますよね。お肉など前日に作っておきたいけど食中毒などが不安なおかずも仕込みをしておくで当日に焼くだけ、揚げるだけの状態にすることができます。仕込みで当日の調理もラクにしちゃいましょう。
運動会のお弁当おかずの仕込み【揚げもの】
メインのおかずといえば、から揚げやエビフライなどの揚げ物ではないでしょうか。子どもにもお父さんにも人気でお弁当には欠かせないおかずです。揚げる前に味をつけたり、衣をつけたりといった手間がかかるので、当日の朝に全てやるとなるとすごく時間がかかってしまいます。そこで前日に揚げる前の状態に仕込みをしておきましょう。当日は揚げるだけですので調理がラクチンです。
から揚げは前日に漬けだれに漬けておいたり、調味料をもみこんでおいたりして味付けをしておきましょう。寝る前にポリ袋やジップロックなどに入れておけば、朝にはしっかりと味が染み込んでおいしくなっているので後は揚げるだけで完成です。
エビフライは衣をつける前の段階まで前日に準備しておきましょう。殻剥きや背ワタ取りなどをしておけば、衣をつけて揚げるだけです。他にもカツや魚のフライなども同じように前日に揚げる前まで準備できるので、揚げ物をお弁当のおかずに考えている方にはおすすめの仕込みです。
ハンバーグは仕込みをしておける?
メインのおかずといえば、ハンバーグも子どもに大人気のおかずです。前日にタネを作っておけば当日焼くだけにできると思いますよね。ですがひき肉は傷みやすく、食中毒などの危険性があるのでタネを作っておくことはやめましょう。前日に作るのであれば、ハンバーグを焼いて冷蔵庫で保管しておくことで作り置きすることができます。
運動会のお弁当の主食の仕込み【おにぎり】
おかずの準備も大変ですが、おにぎりの準備も大変ですよね。おにぎりでも数が多ければ力仕事ですし、時間もかかります。前日に作り置きができそうですが、ごはんは冷えた状態から常温になる時に傷みやすいので、暑い外にお弁当を置く運動会には向きません。保冷剤などで冷えた状態にすることができますが、ごはんが固かったり、パサパサだったりとおいしくなくなってしまいます。おにぎりは当日に作るのが無難です。
ではおにぎりの仕込みはどのようにしたらよいのでしょうか。握るのは当日にするのがベストですので、おにぎりに入れる具を前日に作っておきましょう。鮭を焼いておくことやおかかを和えておくなどお好みの具をおにぎりに入れるだけの状態に仕込みをしておきましょう。
運動会のお弁当の主食の仕込み【おいなりさん】
おにぎりと同じくらい定番の運動会のお弁当の主食のおいなりさんですが、おにぎりと違って前日の仕込みで完成させておくことが可能です。いなり寿司の皮にごはんを詰めて冷凍しておけば、自然解凍でお昼休みに食べごろになっています。ごはんに酢を入れることで傷みにくくなるので、食中毒対策におすすめの主食です。
運動会のお弁当の主食の仕込み【サンドイッチ】
サンドイッチを主食にする場合は、作っておいて冷凍する場合と具の仕込みをしておく場合があります。作って冷凍しておく場合には、パンが水分を吸って傷んでしまうのを防ぐためにマーガリンなどを塗ってから、コロッケなどの具をはさみましょう。おいなりさんと同じく自然解凍で食べられるので手間が減りますね。具の仕込みをしておく場合には、そのままはさめるものであれば切っておいたり、調理が必要であれば味付けをしておいたりと後はパンではさむだけにしておけば時短につながります。
運動会のお弁当づくりの注意点
作り置きや仕込みのできる主食やおかずを紹介しましたが、それらを作る際にも注意することがあります。衛星面に配慮して安全でおいしいお弁当を作りましょう。
運動会のお弁当づくりの注意点【調理器具は清潔に】
たくさんのおかずを作るため、まな板や包丁は様々な食材に触れることになります。洗わずに調理を続けると食べものに菌が移ってしまうので、こまめに水で流すなど清潔に保つようにしましょう。
運動会のお弁当づくりの注意点【味見】
料理に味見は欠かせませんが、直接口をつけないようにしましょう。唾液は菌が繁殖しやすいので、前日の作り置きや仕込みの際には気をつけましょう。
運動会のお弁当づくりの注意点【加熱】
前日に作り置きしておいたおかずは当日の朝に加熱しましょう。熱を加えることで食中毒の予防になります。温めることで本来の食感や味になるので忘れずに温めましょう。
まとめ
1.お弁当のおかずは冷凍したり、煮込んだりしておくことで作り置きすることができます。
2.から揚げやエビフライなどの揚げ物は、味付けや下処理などの仕込みをすることで当日揚げるだけにしておきましょう。
3.おにぎりは、具の仕込みをしておいて当日握りましょう。おいなりさんやサンドイッチは冷凍して作り置きができます。
4.調理器具の清潔や再加熱などを欠かさず行い、食中毒を予防しましょう。
お弁当のおかずで前日に作れるものは意外と多くあります。当日に作っておいしく食べてもらいたいと思っていても、早起きで疲れてしまって運動会を存分に楽しめないこともあるでしょう。作り置きや仕込みをしておくことで朝の準備がラクになるだけでなく、おいしいお弁当を作ることができます。前日までにお弁当の準備をして、当日の朝にゆとりを持つことで運動会を存分に楽しみましょう。