天気のよい日にはドライブに出かけたくなりますが、日差しが強い時にはどうしても紫外線が気になりますよね。紫外線は3~4月頃から増えて、8月頃にピークをむかえます。
運転時には、どのようなことを心がければよいのでしょうか?
車のガラスを通すと余計に日焼けしそうな気もしますが…。
また、肌だけでなく目も日焼けすると聞いたことがありますが、本当のところはどうなのでしょうか?
紫外線が目に与える影響
体の中で唯一外側にさらされている目は、とても無防備な状態です。
目に日焼け止めクリームを塗るわけにもいかないし、どうすればいいのでしょう?
本来、目には紫外線を防ぐ力が備わっています。なので、普段の生活ではそんなに問題はありません。
ただ、長い時間強い紫外線をあび続けると、目の病気のリスクがでてきますので気を付けましょう。
紫外線のダメージで起こりやすい目の病気は、白内障、瞼裂斑(けんれつはん)、黄斑変性症(おうはんへんせいしょう)、翼状片(よくじょうへん)などがあげられます。
それでは、運転する時はどうでしょうか?
今時の自動車の紫外線カット率
現在の自動車のほとんどは、紫外線カット効果のあるフロントガラスが使われています。
合わせガラスといって、事故の時にガラスの破片が飛び散らないように加工されていますが、合わせガラス自体がすでに紫外線カットガラスなので、少し安心ですね。
しかし、100%紫外線が入ってこないわけではありません。
外国車の場合は、紫外線カットガラスが使われていない場合もありますので、ご自分の車のガラスを確認してみてくださいね。
また、横のドアガラスには強化ガラスが使われていますが、紫外線カット率は車や年式によってさまざまです。
技術的にも最大で90%までの紫外線カット率までしか実現できないので、運転中でも紫外線にさらされているということになります。
運転中の日焼け防止対策、これは必須ですね。
紫外線から目を守るには
運転中は前方を直視しつづけるので、まぶしいのはつらいし、目にも負担になり疲れます。まぶしいと感じるのは、紫外線よりも可視光線によるもので、これを軽減させるには、
・車のサンバイザーを下げる
・サンバイザーの下に、さらにカーバイザーサンバイザーをとりつける
・サングラスをかける
などの対処法が考えられます。
まず、車の前方席に取り付けてあるサンバイザー、これは皆さん使った経験ありますよね。前に折りたたまれてセットしてあり、まぶしい時にサッと広げられるアレです。
私は運転歴20年ですが、5年程前までは、サンバイザーが横にも曲げられるとは知りませんでした。友人の車に乗せてもらった時に初めて知ってビックリ!サンバイザーはかなりまぶしさを軽減してくれますね。
そしてさらに、サンバイザーに簡単に取り付けられるカーバイザーサンバイザーなる物があります。安価で買えますし、さらに紫外線もカットしてくれるので、これはおすすめです。ずいぶん運転がラクになりますよ。
最後のサングラスですが、まぶしさ対策で色の濃いものを選びがちですが、その場合ちゃんと紫外線カットできているのでしょうか?
サングラスで紫外線カットはできるのか?
サングラスは紫外線カット効果のあるものとないものがあります。
サングラスの色の濃さと紫外線カット効果とは全く関係ないので、誤解しないようにしましょう。紫外線カット効果がなくて濃い色のサングラスをかけていると、かえって目の瞳孔が開き、目にダメージをあたえてしまうので、サングラスは慎重に選びたいですね。
サングラスは紫外線カットされているものであれば、紫外線カット率、または紫外線透過率がきちんと明記されています。
紫外線カット率は数字が大きいほど効果あり。紫外線透過率は数字が小さいほど効果あり。
少しややこしいですが、紫外線透過率が例えば1.0%以下ならば、99%以上の紫外線をカットできるということです。
そのほかにもUV400という表示のものがあります。これは一番厳しい基準をクリアしているものです。
紫外線は、一番波長の長いもので400なので、これを透さないということはすべての紫外線を透しませんということに等しいからです。
上手なサングラスの選び方
先日、雑貨屋でおしゃれなサングラスを見つけたので、大丈夫かな?と思いつつ購入しました。一応<UVカット加工>と書かれていたので、紫外線をカットしているのだろうと思いましたが…。
しかし、そのあと車にのって運転してみると、目の疲れること疲れること!!
やはり<UVカット加工>という表示だけでは、どの程度紫外線がカットされているのか分かりません。ほんのちょっとだけ紫外線カットしていてもこの表示は使えますしね。
サングラスはやはり、眼鏡店でしっかり選んで数字の明記されているものを購入するのがおすすめです。色は濃いものだと瞳孔が開いてしまうので、薄い色でレンズが大きいものがよいでしょう。紫外線は、目と目の間や横からも入りやすくなっていますので、レンズの小さいものよりは大きいものを選びましょう。
また、運転用の偏光レンズというものもあります。偏光レンズは、光の反射のぎらつきを軽減してくれて、ずいぶん見やすくなります。偏光レンズを選ぶ場合も、もちろん紫外線のカット率や透過率が明記されているものを必ず選ぶようにしましょう。
最後に
・紫外線は、目にとってダメージをあたえるもの。目の病気の予防のためにも紫外線対策を!
・現在の自動車は紫外線カットのフロントガラス使用。しかし、ドアガラスは自動車によってまちまちなので、車内でも紫外線防止策が必要である。
・まぶしさから目を守るには、サンバイザーやカーバイザー、サングラスを使用する。
・サングラスは紫外線カットのものと、そうでないものがある。
・サングラスは、数字が明記されているものを眼鏡店で選びましょう。
さあ!これで安心してドライブへ出かけられますね!