会社や学校で、新学期が始まる4月から、企業で異動の多い6月くらいまでは、初めての一人暮らしや、転居を伴う異動にて東京および首都圏で一人暮らしを始める方が多いと思われます。また、現在東京および首都圏で一人暮らしをしている方でも、「もっと一人暮らしをするにあたって、家賃の安さで物件を選びなおしたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、この4月~6月にかけて、東京や首都圏で進学、就職、異動などで一人暮らしを始める、または現在一人暮らしをしている方向けに、「どうすれば、もっと一人暮らしにおいて、家賃を安く、かつ、快適に住まうことができるか」に焦点を当てて、徹底解説していきます。
一般的な月収別の家賃の相場は実際どのくらいなの?
10年ほど以前までは、一人暮らしの家賃の相場は、「月収の3分の1」との通説がありました。しかし、もう、10年前の、月収に対する家賃の相場は、通用しません。なぜかというと、それは、インターネットやWi-Fi通信費用、さらに「携帯(スマートフォン)代」に費やす費用が、10年前と比較して、飛躍的に跳ね上がっているからです。
そういった事情からして、「月収の3分の1」を家賃に費やすことが困難な状況が不動産業界に渦巻きました。そして、一人暮らしの人が物件選びの際に、家賃の安さを追求する原因となっています。
それでも、「相場感」というものはまだまだ歴然として存在します。例えば、年収300万円の人で、首都圏のターミナル駅、つまり、新宿や池袋から数駅離れるだけで、家賃相場はぐっとリーズナブルになります。例えば、葛飾区に一人暮らしをする場合、家賃の安さは、上限が5万円程度になり、それほど生活を圧迫しません。
逆に、年収2000万円の人が一人暮らしの家賃の安さを考える場合には、「分譲住宅を購入する」という選択肢が含まれてきます。東京で最も一人暮らしの人の家賃が低い物件の相場は、足立区綾瀬駅周辺の、家賃2.6万円程のワンルームアパートだと言われています。逆に、東京で最も高い一人暮らしの家賃の物件の相場は、東京都千代田区周辺のタワーマンション、409,000円くらいです。これくらいの家賃になってくると、分譲マンションを購入し、ローンを支払うほうが効率的とも言えます。
家賃を安くしたい!一人暮らしの人に向く物件のタイプとは?
単身赴任や学生、女性か男性か、性別や勤務先の企業によっては、そもそも、分譲住宅を購入して、安い家賃になる住宅ローンを組むか、安い賃貸物件に抑えるか、を考えなければいけません。どちらにするかは、先に挙げた、年収別の一人暮らし用の家賃相場と、スマートフォンやインターネットの利用費用を含む、家賃相場から、逆算すれば良いです。
家賃の安さを一人暮らしの人が考える場合には、先に挙げたように、足立区綾瀬駅などの周辺にある、いわゆる「安アパート」に安く住まう、という方法があります。その他には、家賃補助のある賃貸アパートか、社宅に住まうことが考えられます。
学生の場合、学生寮を活用して、一人暮らしの家賃を安くする方法があります。さらに、最近では、「ソーシャルアパートメント」という呼称のついた、「シェアハウス」に住むという方法もメジャーになってきました。昔で言えば、「風呂トイレ共同」の安アパートというイメージでしたが、最近のソーシャルアパートメントは、恵比寿や渋谷といった、お洒落なで綺麗なイメージの場所にあることもあり、一人暮らしで家賃を安くしたい場合の選択肢として、視野に入れる人が多くなってきました。
まとめ
一人暮らしの人が、快適に安く住まうためのやり方は、年収別、属性別に、それぞれたくさんの選択肢があります。「一人暮らしの家賃の安さ」を徹底追及すると、足立区綾瀬駅周辺のように、風俗店やパチンコ店といった、いわば環境の悪い立地になってしまいますが、年収が低ければ、敢えてそのほうを選ぶことも可能です。学生の一人暮らしにおいて、家賃の安さを追求するならばソーシャルアパートメントを視野に入れること、そして、学生寮を活用することなどです。年収が2000万円を超えてくる人について言えば、家賃の高い好立地の賃貸マンションよりは、東京や首都圏の郊外に、分譲住宅を購入し、ローンを払うほうが、安くなる場合もあります。
いずれにせよ、一人暮らしの男女が、東京や首都圏内で、家賃の安さを追求する場合は、「自分の年収や属性に似合った」、「快適な」、「より家賃が安い」物件を選ぶことが、豊かな暮らしをする上で、最も重要なのではないでしょうか。