今年の春から登山を始めよう、そう思い立って準備をしているみなさん。
始める理由は様々でしょう健康や体力維持、中には定年後の新しい趣味という
年配の方もおられるでしょう。
まずは何から揃えれば良いのか、装具が多いスポーツなので迷うところですね。
私は学生時代に登山部に所属していましたが、実体験から思うにまずは服装です。
服装次第でいざと言う時、怪我や事故を未然に防げるものです。
この記事では登山の服装全般について、さらに春山における服装の留意点について
書いてみました。
春の登山の服装は何を着れば良い?
今回の記事では、春先の登山に向けた服装について書いております。
登山での服装は基本的に、以下のように大きく3種類に分けられます。
[su_list icon="icon: hand-o-right"]
- アウターレイヤー
- ミドルレイヤー
- ベースレイヤー
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アウターレイヤー
まずはアウターレイヤー、一番外側に着るいわゆる上着です。
レインウェア、ウィンドブレーカーという分類にあたります。
通気性を備えつつ、外気に対しての防風防水性を重視したものです。
春先の登山では日差しは暖かくても、山の上では意外に肌寒いもので、
登頂して昼食や休憩をとる時に羽織ったりする、体を冷やさないためのものです。
ミドルレイヤー
次にミドルレイヤー、行動着や中間着とよばれるものです。
春山登山では、このミドルレイヤーがメインの上着になります。
メインとなる行動着ですので、温度調整ができるジップタイプであるもの。
休憩時には発汗による底冷えを防ぐ、保温着とするなど用途の広いものを選びます。
ベースレイヤー
最後にベースレイヤー、肌着もしくはインナーと呼ばれるものです。
発汗量の多い登山では、吸収性と速乾性を備えたものが基本です。
素材によって用途が変わるので、登山の状況に応じたものを準備しましょう。
まずはこの3種類の服を、天候や登山道の具合に応じて揃えるところから。
基本的な装具ですので、機能性を重視したものを選びます。
当たり前の話ではありますが、私が登山をしていた頃に比べ格段に機能的ですね。
昔は春山の軽装登山であったとしても、とにかく荷物がかさばったものでした。
今の服装は軽くて動きやすく、コンパクトでかさばらない。
月並みですが便利な時代になったものですね。
春の登山と言って油断せず、重ね着を意識しよう!
春山登山はとにかく気持ちよく歩けるものです、5月の連休の時期ともなれば
新緑の時期でもあり、ちょうど良い運動と気分転換になりますね。
ですが春山とはいえ登山です、一つ間違えれば怪我や事故につながります。
せっかく気持ちよく歩いているのに、ちょっとした事柄で不要のトラブルが
起こってしまったのでは気分が台無しです。
もしもの時に備えて意識すること、それは重ね着をすることを前提にした服装です。
そもそも登山時の服装が3種類あるのはなぜか分かりますか?
それは重ね着による臨機応変な体温調節ができるからです。
アウター・ミドル・ベースレイヤー、これら3種類の服装を状況に応じて脱ぎ着する。
重ね着を意識することで、下山前に疲れすぎたり体調を崩したりといった
低体温などによる不調を防ぐ事ができます。
重ね着を意識していないとびっくりするほど急に体温を失います。
登っている時に上着を着ていなかったため、登頂後の休憩で底冷えした経験があります。
汗ばんだ状態から涼しい、そこからいきなり歯がガチガチいうほど
底冷えしたので、その変化に自分でも状況をよく把握できなかったほどです。
幸い携帯コンロを持ち歩いていたので、温かい飲み物や着替えで事なきを得ましたが、
重ね着を意識した服装の大事さを痛感した出来事でした。
まとめ
1.登山の服装は3種類、その用途を知っておきましょう。
2.春の登山でもトラブルに注意、重ね着を意識しましょう。
新しい何かを始めることは楽しいものです、ですが何から取りかかれば良いのか
困ってしまう時もあります。
せっかく新しいことを始めるのですから、トラブルは少ないほうが良いものですよね。